コラム COLUMN
小さいお子様には「仕上げ磨き」が欠かせません
こんにちは。
熊谷市村岡の【小林歯科医院】です。
乳歯は永久歯に比べてむし歯になりやすいと言われています。
理由は、乳歯は永久歯に比べて歯を覆うエナメル質や象牙質の厚さが半分程度しかなく、歯質がまだ弱いためです。
また、歯質が弱いうえに、歯の再生を促す「再石灰化」の力も弱いため、むし歯菌で簡単に溶かされてしまうためです。
このような弱いお子様の歯を健康に保つためには、歯磨きなどご自宅での毎日のセルフケアが欠かせません。
一般的には3歳頃に乳歯が映え揃い、6歳くらいから永久歯へと生え変わっていきます。
この時期のお子様には、当然自分でしっかり歯を磨くことは難しいので、大人が仕上げ磨きをしてあげる必要があります。
お子様を寝かせた姿勢が、お口の中がしっかり見えて仕上げ磨きをしやすいので、ひざにお子様の頭を乗せて安定させて、両腕を使って丁寧に磨いてあげましょう。
ですが、日によってはお子様が寝転がるのを嫌がることもあると思います。
その場合は大人がひざ立ちになって、お腹や脇で立っているお子様の頭を支えてあげながら磨きましょう。
仕上げ磨きをする時は、お子様のお口の中を傷つけないように、落ち着いてゆっくりと磨いてあげましょう。
歯ブラシは、ヘッド(ブラシ部分)が小さく、奥歯までしっかり届くものがおすすめです。
歯ブラシを持つ時は、ペンを持つように軽く握ります。
そして、毛先を歯の表面だけでなく、歯と歯ぐきの境目や、歯と歯の間にもしっかり当てます。
強くこすると歯ぐきを痛めるので、毛先が広がらない程度の強さで1本ずつ小刻みに磨いていきます
上の前歯を磨く時、唇の裏にある「上唇小帯」に歯ブラシが当たってしまう場合があります。
子どもの上唇小帯は厚みがあるため、指を添えて歯ブラシが当たらないように注意しましょう
また、奥歯や歯と歯ぐきの境目や、歯と歯の間は磨き残しが多いので、丁寧にみがきましょう。
前歯の裏側は、歯ブラシを縦に当てると磨きやすいです。
ご自宅での歯磨きや仕上げ磨きは、むし歯を防ぐだけでなく、お子様が歯磨きを習慣づけるためにも大切です。
また、毎日のセルフケアだけでなく、歯科医院での「プロケア」もむし歯予防にはかかせません。
歯科医院では、歯のクリーニングのほか、フッ素塗布やシーラント処置によるむし歯予防も行っています。
定期的に歯科医院に通って慣れておくと、通院に抵抗がなくなり、将来のお口の健康にもつながります。
親御様には負担がかかってしまいますが、大切なお子様がいつまでも健康なお口で過ごすためにはセルフケアとプロケアは大切です。
検診時にはお子様のお口に関するお悩みや、ケアの方法についてアドバイスも行いますので、お気軽にご相談ください。
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