こんにちは。
 
熊谷市村岡の「小林歯科医院」です。
 
 
子どもが5～6歳くらいになると、お口の中では乳歯から永久歯へと『歯の生え変わり』が始まります。
 
せっかく生えてきたお子さまの永久歯、むし歯にはしたくないですよね。
 
ところが、初めて生えてくる永久歯は、むし歯になりやすい特徴を非常にたくさん抱えているのです。
 
 

6歳臼歯は、5～6歳頃に生えてくる初めての永久歯です。
 
乳歯の歯列の奥に、乳歯が抜けることなくひっそりと生えてくるため、「あれっ、いつの間に？」と、驚かされることも。
 
そのため、なかなか気付きにくいのが特徴です。
 
生え終わるまで1～2年と長期間かかるため、生え始めは手前の乳歯より高さが低く、むし歯のリスクに長くさらされてしまいます。
 
また、生えきるまでの間、歯ぐきが長く歯に被さっていることで、細菌のかたまりである歯垢が溜まりやすいという問題も抱えています。
 
そのため、気づいたときには、かなりむし歯が進行していることも珍しくありません。
 
生え始めの永久歯は、まだ歯の表面がやわらかく、むし歯菌が出す酸に侵されやすいので、より注意が必要です。
 
特に、歯の噛む面の溝が深く複雑なので、歯ブラシの毛先が届きにくく、ブラッシング不足になりやすいため、気を付けるようにしてください。
 
 

6歳臼歯からむし歯が始まってお口全体に広がることは、よくあります。
 
むし歯は感染症のため、1本の歯がむし歯菌に侵されると、健康な歯にもうつる可能性が高いからです。
 
たとえば、生え変わり時期の8～9歳の子どもの場合、6～7割の子どもがむし歯を経験したことがあることがわかっています（厚生労働省/歯科疾患実態調査結果の概要2017より）。
 
乳歯から永久歯へ、歯が生え変わるこの時期こそ、むし歯になりやすいタイミング。しっかりと歯磨きができるように、保護者がチェックし、お子さまのむし歯予防をしましょう。
 
 

小学校高学年くらいまでの間は、大人が丁寧に仕上げ磨きをしてあげてください。
 
また、子どもが自分で歯を磨くときは、磨く場所を意識するよう声をかけてあげましょう。
 
楽しく歯磨きの習慣がつけられるように、歯磨きが終わったら、「上手にできたね」と褒めてあげることも大切です。
 
仕上げ磨きのポイントは、一本ずつ小さく小刻みにすべての面を細かく磨くこと。
 
歯と歯のすき間はデンタルフロスなどを使ってかき出すイメージでお掃除しましょう。
 
 
お子さまのむし歯予防に効果的な歯磨きの方法など、わからないこと、疑問に思うことなどがございましたら、小林歯科医院までお気軽にご相談ください。
 
わたしたちと一緒に、お子さまの健やかな歯の成長を守っていきましょう。